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小丸川下流とその周辺の滝

川南町の滝は尾鈴山による溶結凝灰岩。木城町の滝はたいてい砂岩となります。
近辺の滝も一緒に載せます。大体下流から載せています。



1. 篠原夫婦滝

落差15m?(目測) 落差16m 角度74°
川南町内、平田川支流篠原川にかかる滝。
篠原みょうと滝との表示もあります。
水量が少ない場合は左の流れが緩いのですが、
多い場合には暴れています。
写真は水量の少ないときです。
手軽にいける場所ですが、周囲では色々あるようです。
動画はこちら
もしみれなかったら


2. 白髭御池公園の滝

落差10m?(目測) 3段
上段7m 中段3m 下段3.5m 全長約30m

川南町白髭御池公園内の滝。
滝の本来の名前は分かりません。
小丸川支流の桐原川にかかります。 上部直瀑部にはその正面の崖上に観瀑台がありますが、
見れる状態にありません。
滝は小さいながらも切り立ったゴルジュを作り、
上から見ると壷に落ちて行くように見えます。

動画はこちら



上段の滝下部にまわり込むのは厄介です。
河川名は御池川だそうです。 滝壺周囲の広がり方はまさに壷のようです。岩石は溶結凝灰岩と思いますが、割って確かめてはいません。ただ、尾鈴山や東郷町などで見る滝壁に比べて、かなり荒々しい感じを受けます。そのため小さいながらも迫力のある滝です。上段はSW14°、中段以降はSE70°方向に流れます。マウスを乗せることで、方向を変えた写真にします。



3. 白髭御池公園の滝2

落差3m?(目測) 落差3.6m 角度74°
上記の滝の下流にかかる滝です。不自然な滝壺は、過去の大滝の滝壺だと思いますが、あくまでも想像です。



4. 竜ヶ脇の滝

落差50m?(地形図などから) 数段に分かれた渓流瀑
数段に分かれているものの、どこまでが滝か分かりません。
ちゃんとした滝らしいのは最上段の6〜7m部分だけで、
残りは岩盤を流れる渓流です。

動画はこちら

追記:滝は上から下まで同じ溶結凝灰岩(白っぽいので流紋岩質? 自信一切なし)。滝の格段の形成や変化は板状節理の方向性にあるようです。五段の滝で最下部には小さな三角形の滝壺あり。その下流は転石の河原。滝の上部は50mほど板状節理の岩床で、その先は小さな転石の河原です。最下部から見上げる岸壁は、あまりに滑らかで花崗岩の岸壁のように見えます。

その他の段は個別ページに統合しました。



5. 名称不明の滝

落差15m?(目測)
川南町(大内?)内、切原川上流、切原ダム南側支流筋にかかる滝。
通行困難な道の先、コンクリ舗装されたヘアピンカーブから、左岸側に付いた踏み跡を約650m。

この滝の下で写真左手に曲がり、その下流にも小滝あり。 岩質は溶結凝灰岩。板状節理が滝に沿って付き、滝壁は方状節理になっているようです。

下から見上げているため、実際より低く見えています。


6. お鶴が滝

落差10m?(目測)
高鍋町内10号線沿いの滝。
この滝の最高の観察ポイントは国道10号線の車道上と、
無理な場所にあります。
この滝の下流、海に注ぐ場所は釣りのポイントであり、
サーフィンのポイントでもあり、アカウミガメ産卵地でもあります。

追記:この滝は一ツ瀬川杉安ダムと瀬江川取水堰を水源とする、かんがい用水路の開渠の一部。下流の田畑もかんがい対象地域です。地質は中位段丘堆積物泥岩(硬い粘土状)で、段丘崖に沿った層あり(見間違いかも?)。最近水路底に降りられるようになりましたが、横の崖がえぐれていて木の根がむき出しになっており、少し心配です

動画はこちら



7. 滝の妙見三石神社の滝(三石滝)

落差25m? 非常に細い渓流瀑
木城町芋ヶ八重にある、浜口ダム付近の神社境内の御神体。
神社までの通路を直す事が出来なくなったため、
「危険に付きあまり立ち入らぬように」との看板があります。
県道22号線友情トンネル石河内側出口付近から、
遠望することも出来ます。

ここにはヒルがいます。行かれたい方は要注意。

周囲はほぼ泥岩ですが、この滝から南は、ホルンフェルス化しているようです。
この滝崖もおそらくホルンフェルス泥岩と思われます。



8. 鉤掛滝

落差30m?(目測)
木城町板谷
祇園の滝キャンプ場から、祇園の滝に向かう途中に見えます。
もしくは直接滝壺に向かうことも出来ます。
綺麗な砂泥互層にかかる滝です。 キャンプ場までの道は舗装こそされていますが、
非常に細く、車で行かれる方は注意してください。
キャンプ場周辺には、「山ヒル注意」との看板があります。
夏場は必ず出るそうなので、冷え込んでから行くか、
又はそれなりの装備をしてください。

周囲の砂泥互層は、滝に対してやや逆層(上流から下流へ、南南西約9度方向に約+6度傾斜。約だらけですみません)。砂岩はとりあえず砂岩(特徴が分かりません)。泥岩層はわりと厚みがあったような気がしますが、再調査必須。遊歩道上では頁岩層になっているところもありましたが、ここは方状に風化する泥岩でした。極一部の話で全体の話ではありませんが・・・



9. 椎尾滝(こじおたき)

落差30m?(目測)
木城町板谷
祇園の滝キャンプ場から、祇園の滝に向かう途中に見えます。
そこから直接滝壺に向かうことも出来ます。
綺麗な砂泥互層にかかる滝です。
ただ、真下から見上げる形になるので、
キャンプ場より少し下流側の道路上からのほうが、見やすいと思います。
この滝の下に8m程度の滝があり、上部にも15m?程度の滝があります。



10. 祇園滝

落差78m(公式 過去には53mともされていた)
木城町板谷
過去には観音滝とも呼ばれていたとか。
宮崎では珍しい、完全なる直瀑です。
宮崎では最高レベルの滝だと思います。
滝の直下には岩盤がむき出しになっており、滝壺の形成を妨げています。

この滝の上流にもがあります。
だたし、上流へ向かう道には「立入禁止」と大きく書かれた看板があります。
遊歩道は崩落地も多く、落石の起きる状況にもあります。
そのような場所は即座に通り過ぎましょう。

追記:2010年3月29日現在、遊歩道が崩落、観瀑台も落石と土砂崩れにより破壊されています。


途中の道路からの遠望も載せておきます。




ここからは東臼杵郡美郷町の滝ですが、数が無いのでここに載せます。

1. 水清谷観音滝(みずしだに〜)

落差20m?(目測)

美郷町水清谷の滝。
現地以外に特に案内板なし。「滝の養魚」を目印に途中まで進み、
分岐で曲がらず真っ直ぐ。
駐車場は一台程度?
急かつ滑る遊歩道を登り滝下へ。

慣れた方の場合、途中の庵をへつって川に出たほうが楽でしょう。
庵から先は落ち葉により、いっそう滑る急斜面です。

滝壺は極僅か、滝より下流は急斜面で転石帯を落ちていきます。
岩質は玄武岩質火山岩類? 緑色片岩? 良く分かりません。
下記金比羅滝と同じく、緑色で微かに透明感のある、貝殻状(断面に鱗状の跡?が出ると言う意味で使っていますが、間違っていると思います。でも他に無さそうなのでこのままで)断口があり、石英脈を持った何かです。



2. 金比羅滝

落差20m?(目測)

美郷町水清谷の支流筋槙山谷川?に懸かる滝。
「滝の養魚」の看板を目印に、滝の養魚へと進みます。
駐車場は数台止められますが、そこに至る分岐から先は、非常に道が悪いです。

看板を掲げた民家風の建物の脇から伸びる遊歩道で3分程度。一部崩壊あり。地形図に記載された滝マークは砂防ダムで、この滝ではありません。200mほど下流です。

この滝より上流には7滝あるそうです(宮崎の滝さん)。
この滝の直上は取水関となっているので、遊歩道途中からの分岐で行く事が出来ますが、その先に道はありません。
小滝の連瀑を5段確認。砂防ダムより200mほど上流にも1本確認しました(こちらは上記観音滝から先の林道から)。

他の観光客の方がおられたので、処理してあります。画像はq-ice.comさんよりお借りしました。



3. 銀水(白水)の滝(しろみずの〜)

落差63m(レーザー測距計による実測)

美郷町上渡川、小丸川水系渡川上流神山谷。
現地以外に特に案内板なし。渡川大藪林道途中に案内板有り。現地看板では「白水の滝」となっていますが、看板製作時の誤字として、あえて「銀水の滝」とします。
この林道は神山谷で崩落を起こしている為、椎葉村から美里町に抜ける事は、2010年10月現在不可能です。滝へ行くだけなら、他に崩落地がない場合にはどちらからでも行けます。駐車場は美郷町側に数台分ほど。

遊歩道はありますが、山道か獣道と言う程度。斜面横断などもありますので、不慣れな方はご注意を。
更にこの撮影場所に出るには川渡りもあります。下流部から遠望も出来ます。(マウスオンで望遠像)

滝崖は玄武岩溶岩、石英脈を縞状に伴った粘板岩などの圧力変成岩?によるメランジュ層。上部が玄武岩溶岩による緑色岩で硬く、下部がメランジュ層で侵食されやすく、そのために高瀑になったのかとも思いますが、すぐ隣の谷の黒滝が12mの小滝ですので、この理屈(言い訳?)が通るかどうか。滝壺には小礫が積もり浅く、水量により大きく面積が変わるようです。下流部には巨転石が点在します。

現地看板にはこの滝には神として龍がすみ、その姿を見ようと願った神官が亡くなったなどの伝説が書かれています。
動画はこちら。下記黒滝も収載しています。




4. 黒滝

落差12m?(レーザー測距計で計って頂いたものですが、いまいち記憶があやふや)

銀水の滝すぐ脇の谷の滝。

案内板には紹介あり。
慣れた方なら、特に難しいポイントはないかと思います。銀水の滝から小尾根を越えて行きます。

おそらく粘板岩の変性部だと思います。上流は水害の傷跡残るガレキ帯、下流は巨転石による滝状構造を多数持ち、銀水の滝の流れと合流します。

「銀水の滝」遊歩道上に「宮崎巨樹100選」の内の、イスノキ(樹齢500年、幹周490cm、樹高20m)、モミノキ(樹齢500年、幹周690cm、樹高30m。ただし近年枯死)があるように、辺りは巨木だらけです。セコイヤのような大巨木はありませんが。



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