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落水ノ滝

遠距離からも見ることの出来る、大型の滝です。アクセスは多少困難ですが、遊歩道はしっかりしています。
祝子ダムに至る道はいくつかありますが、県道207号線より下赤・祝子線が楽だそうです。どちらにせよ、道は細いので注意してください。
また、細い未舗装路を走り、時に車の底をすります。悪路となる前には駐車ポイントが少ないので、自信の無い方は早めに車を停める事を考えてください。



近辺の地図です。
この地図は、国土地理院発行の25000分の1地形図(祝子川)の一部を改変したものです。

水色で塗られた道が、悪路ながらも車で通行できる場所(2010年3月)。
ただし、大雨や台風後には状況は変わると思われます。
十条製紙様の社有林なので、時に整備されるようです。
ルート上のPが駐車できそうな場所です。数字は番号であって駐車可能台数ではありません(あまり間違いでもありませんが)。

赤の道が元林道(トロッコ道?)の徒歩道です。車両での通行は不可です。
青のF〜は途中にある滝です。沢屋さんのように下流から番号を振っているわけでなく、単にこのページでの説明番号です。
F1は滝マークを書くほどのものでなく、F2は地形図にもともとあった滝マークに、強調の為に書き重ねています。


緑の道は旧車道を離れ、一般的な登山道になっている場所です。
最後の青の道は、沢のすぐ脇を通る多少危険を伴う道を示しています。
途中の注マークの位置に分かれ道あり。マーキングの無い沢筋に出る道と、マーキングのある落水ノ滝への道かの分岐があります。
滝見の場合、張り出した木の根より上に登るのが正解です。




スタート地点です。
画像にカーソルを載せると説明図になります。
どこかの丸パクリ(山さ行がねがさん。超有名交通構造物探索サイト)のような仕組みですが、今後この枠付きはマウスオンで説明が出るものとします。

左側は少し進むとゲートがあり、「十条製紙社有林につき立入禁止」と看板があります。脇が空いているのでつい入ってしまいますが、この先から落水ノ滝に向かうのは難しいでしょう。

右側が正解ですが、稀に社員さんが車を停められていて、より分かり難い時があります。

進んでF1付近。


岩を滑る渓流と、その上を通る以外にしっかりした道路です。


続いてF2。
地図の青丸あたりに、林道をふさぐ形で巨大な板状の石が落ちており、そこから正面を少し見ることが出来ます。撮影時は3月ですが、時期によっては見にくい場合もあるかと思います。
下の枝までは滝が続いているのは間違いなく、その下までも続いているのかもしれませんが、良く分かりません。
滝の音は良く響いてきます。最低でも20mはあるかと思います。

この先一部崩壊が進み、擁壁のみ残って平均台のようになった場所もあります。

ヘアピンする車道から分かれ、小沢を渡ると登山道の開始です。ここからしばらくは急傾斜が続きます。

注ポイントは、次のようになっています。
写真にも赤いテープが写っていますが、これを見逃し、疲れたからと木の下を通るとそのまま沢に出てしまいます。 上を通れば直上のロープに気付くと思いますが、間違えやすい場所です。


この後しばらくは尾根の上を通ります。
針葉樹(松?)の枯葉がたくさん落ちていて滑り、歩きにくく体力を消耗します。
光景はこんな感じです。


撮影の向きは駐車場向きで帰り方向です。

急登が終わると、旧道に出る為か、道幅が広がります。
これも向きは帰り方向です。


地形図で橋がある所に出ると、F3が見えます(他の場所からでも見えるかもしれませんが)。
橋そのものはとっくに落ちていて、基礎が残るばかりです。 上記地図に書き加えた場所で合っているのか、少々疑問です。
水量はずいぶん少ないですが、わりと高い滝と思います。



その先、沢沿いからがこの道の難所となりますが、写真を撮っていないので紹介できません。
注意点として、それまで導いてくれたテープの色は赤系統ですが、このあたりは白テープも多いです。
見逃さないようにしましょう。

その先に鎮座するのが落水ノ滝です。


左側が本滝のメイン部分、右側が下から見た場合の全景像です。
そのまま上から落水するのではなく、一旦細い水路につかまり、そこから滝壺に落ちます。
この水路は、増水対策なのか下にもう一段あります(笑)

似たような構造の滝壺を行縢の滝が持っていますが、幅が違い、そして行縢の滝は滝壺そのものであるのに対し、落水ノ滝の場合は滝の途中にあり、滝壺は別にある点が違いです。
共通点は岩石が似ている所。違いは傾斜の差や滝壺周辺の地形の差(行縢の滝は滝直下も急傾斜、落水ノ滝は滝直下はやや平坦)等にあると思いますが、どうでしょうか。

水路とその見える位置からの眺めです。



更に滝壺と、直下周辺の眺めです。


滝の大きさから考えると、滝つぼの大きさは控えめな気がします。
粒子の大きな砂なので、水が伏流しているのかもしれません。

最後にP3地点からの眺めです。
撮影後PC処理したものです。
説明用に線を引いていますが、直下から見上げられる場所より上にも続いているのが分かります。
もっとも、この写真のどこから滝となるのか、良く分かりませんが・・・

蛇足ながら、「落水」というのは滝の古語なのだそうで、という事は「滝の滝」という事になってしまいます。似たものに「ととろの滝」(ととろ=轟=滝)があります。
冗談はともかく、古語で名前が残っているという事は古くからこの地に人が住み、そしてこの滝を知っていたと言う事になると思います。

ちなみに、行く時の天候や時間帯をミスると、下のような状態で撮影はおろか観察も難しくなります。
この時は太陽がちょうど滝の真上にあり、しかも雲ひとつ無い快晴という事で、見えたものではありませんでした。
良い所があるとすれば、日照りで傾斜が強調され分かりやすいという事くらいでしょうか。

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